猫伝染性腹膜炎にワクチンはある?治療や初期症状などを解説!

猫伝染性腹膜炎は、腹水が溜まってお腹が膨れる伝染病です。症状がはっきりしない場合もあります。

有効な治療法やワクチンがなく、致死率も高い恐ろしい病気です。ねこさんの死因の中でも上位に入ります。

猫伝染性腹膜炎とは

略してFIPと呼ばれます。ウィルスに感染して起こる病気で、お腹に水がたまります。

しかし、腹水ではなく胸水が溜まったり、液体が溜まらないケースもあるため、それだけでは判断ができません。

FIPは2つの種類に分類されます。

1つは腹水や胸水が溜まるウェットタイプ、2つめは液体が溜まらず腎臓、眼、中枢神経などに炎症を起こすドライタイプです。

どちらのタイプも有効な治療法はなく、致死率が極めて高い病気です。

猫伝染性腹膜炎の原因

FIPの原因は、そのウィルス(FCoV)に感染することです。

しかしこのウィルスは、感染したら必ずFIPを発症するものではありません。

アメリカでは、単頭飼育猫の25%、多頭飼育猫の75%以上がこのウィルスに感染しているといわれています。

FCoVは、有害な猫伝染性腹膜炎ウィルスと、無害な猫腸コロナウィルスに分類され、無害な猫腸コロナウィルスが変異することでFIPを発症します。

発症しやすい年齢は、3か月~3歳の若い猫と、免疫力の低い10歳以上の猫です。

猫伝染性腹膜炎の症状

食欲不振や元気がない、脱水や体重減少、衰弱などが一般的な症状です。

ウェットタイプの場合には、腹水がたまるとお腹が張った状態になり、胸水がたまると肺が圧迫されて呼吸が苦しくなります。

口を開けた状態で浅い呼吸をするようになります。

ドライタイプの場合、ウィルスの影響をうけた場所によって症状が異なります。

それが眼なら、眼内での出血や蓄膿、萎縮、腎臓なら腎不全、肝臓なら黄疸や肝不全がみられます。

猫伝染性腹膜炎の治療

現在、FIPは発症すると95%以上の確率で、患畜のほとんどが2か月以内に死亡します。
しかし、症状の軽いものでは生存の延長や寛解も無くはありません。
主な治療は対症療法になりますが、確立していない治療法もいくつかあり、今後有効とされるかもしれません。主治医の先生とよく相談してください。

猫伝染性腹膜炎の予防

予防法はウィルスに感染しないことです。猫腸コロナウィルスは感染力が強いので、できるなら単頭飼育が勧められます。しかし、なかなか難しい場合もありますので、飼育頭数に応じた注意が必要となります。

①単頭飼育のねこさん
単頭飼育の場合、FIPの発症率は低くなります。抗体陽性猫でも、他の猫と接触がなければ半年から一年で抗体陰性になるためです。

ですから、半年から一年の間は、ウィルスが変異してFIPを発症しないように、激しいストレス(大きな環境の変化や手術など)を避けることが予防につながります。

②多頭飼育、抗体陰性のねこさん達
ウィルスに感染した場合、感染してから2週間で抗体陽性の反応がでます。
新しく加わった猫や外に脱走した猫がいる場合は、その猫を3週間ほど隔離した後に抗体検査をします。陰性であれば問題なし、陽性であった場合は、その猫が抗体陰性になるまで隔離します。(半年から一年)

③多頭飼育、抗体陽性のねこさん達
主要な感染経路は糞便からの経口感染なので、同じトイレを使わないようにトイレの数を増やし(できれば1頭に1つ以上)毎日清掃し、週に1回は消毒することが望ましいです。

ねこ同士はコミニュケーションはとれますが、本来群れは形成しない動物ですので、高密度の多頭飼育はストレスとなり、個体の免疫力が低下します。

予防という観点からはワクチンが必要ですが、日本にはFIPのワクチンがありません。

米国には存在しますが、その効果については研究中です。
予防策のひとつとして考えるには、まだ難しいと言えそうです。

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